堂本光一「Show must go on」誓う ジャニー社長死後初「SHOCK」
KinKi Kidsの堂本光一(40)が12日、梅田芸術劇場で主演舞台「Endless SHOCK」の大阪公演初日を迎えた。2000年の初演から通算1701回目の公演となったこの日は、作・構成・演出を手掛けたジャニー喜多川社長(享年87)が7月9日に死去し、初めて迎えるステージ。光一は、同社長が作品に込めたテーマ「Show must go on(何があってもショーは続けなければならない)」をかみ締め、これからも演じ続けていくことを誓った。
亡き総帥が愛した作品。光一は、自らもともに創り上げ、そして約20年も演じ続けてきたことへの自負を、そこはかとなくにじませた。
今年3月の東京公演で、森光子さんの「放浪記」に次ぐ単独主演通算1700回公演を達成。7月に恩師が天国へ旅立ち、初めての「SHOCK」が幕を開けた。開演前に取材に応じた光一は、「演目の一番のテーマは『Show must go on』。セリフもよりリアルに感じられるようになりましたね。ジャニーさんが今も自分の中にいるような感覚」と話した。時には、演出をめぐってケンカをしたこともある。恩師との情熱のぶつかり合いもまた、懐かしい思い出であるとともに、今の光一のエネルギーになっている。
舞台人として確たるキャリアを築いてきた。ジャニーズアイランド社長の滝沢秀明氏(37)からの協力要請もあり、現在上演中のKing&Prince・岸優太(23)が座長を務める舞台「ドリームボーイズ」(東京・帝国劇場)では、演技指導を行った。未来を背負う若い後輩たちには、「舞台の楽しみをもっと知ってもらいたい。僕はそのお手伝いをしました」と経験を惜しみなく伝授。「ジャニーさんはタレントがタレントを育てるという考え方。これからも必要があればやっていくと思う」と話した。
自身が演者である「SHOCK」と、裏方として携わった「ドリボ」の2作品の稽古を並行して行った。後者の公演初日となった3日には、裏方として客席の最後部で見守った。これまでにない新たな経験が、演者としての輝きに深みを与えている。
開演時、ステージの幕には「作・構成・演出 Johnny H.Kitagawa」と映し出され、キャスト陣がその向こうで拍手した。ライフワークとなった「SHOCK」とともに、光一は走り続ける。
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