映画監督・澤井信一郎さん死去 83歳 松田聖子主演「野菊の墓」など
「野菊の墓」「Wの悲劇」などを手がけた映画監督の澤井信一郎(さわい・しんいちろう)さんが3日に多臓器不全のため亡くなったことが6日、分かった。東映が発表した。83歳。葬儀は近親者のみの密葬で執り行われる。
東映によると、澤井さんはしばらく闘病生活を続けていたといい「もう一度映画の現場に立つことを夢見ておりましたが、叶うことなく旅立ちました」と説明されている。
澤井さんは東京外大卒業後の61年に東映に入社。高倉健さん主演の「昭和残侠伝 死んで貰います」「動乱」などの助監督を経て81年に松田聖子が主演した「野菊の墓」で監督デビューした。その後も84年の「Wの悲劇」では日本アカデミー賞最優秀監督賞、優秀脚本賞を受賞。その後も「めぞん一刻」「わが愛の譜 滝廉太郎物語」「時雨の記」など、多くの人に愛された作品を手がけている。