菅義偉氏「焼き鳥屋で3時間」追悼の辞がトレンド1位「生涯最大の達成」
安倍晋三元総理の国葬が27日、東京・日本武道館で行われ、テレビ各局では生中継で式の様子を伝えた。友人代表の菅義偉前首相が読んだ「追悼の辞」がトレンドワードの1位になった。
菅氏は拉致問題での発言をきっかけに安倍氏との距離を縮めたことなどを語った。健康問題で一度は退陣したものの、2012年に自民党総裁選に再出馬。ただこの時、安倍氏は出馬するかどうかを迷っていたという。菅氏は「2人で銀座の焼き鳥屋に行き、わたしは一生懸命あなたを口説きました。それが使命だと思ったからです。3時間後にはようやく首を縦に振ってくれた」と振り返った。
「わたしはこのことを菅義偉生涯最大の達成として、いつまでも誇らしく思うであろうと思います」と思いを込めて語った。首相官邸で「欠かさず、1日に一度気兼ねのない話をしました。今でもふと、1人になるとそうした日々の様子がまざまざとよみがえってまいります」と安倍氏の在りし日をしみじみと語った。
ネットでは「追悼の辞」がトレンドワードの1位、「焼き鳥屋」も4位に入るなどした。首相時代には言葉が伝わらないとやゆされた菅氏の思いにあふれた言葉に多くの人が胸を打たれたようだった。