橋下徹氏 「斎藤さんを支持している方に考えてもらいたい」→選挙で許される問題と許されない問題がある

 大阪府知事、大阪市長を歴任した弁護士の橋下徹氏が24日、フジテレビ系情報番組「めざまし8」に出演し、兵庫県の斎藤元彦知事をめぐる問題について言及。「斎藤さんを支持している方に考えてもらいたいのは」と持論を述べた。

 番組では、斎藤知事らへの告発文書問題を調べた第三者調査委員会が、県の対応を公益通報者保護法違反などと指摘する報告書を提出したことについて議論した。百条委は内部告発への対応について、「公益通報」に該当、県の対応は極めて不当、通報者の探索は違法と判断している。

 橋下氏は「ぜひ斎藤さんを支持している方に考えてもらいたいのは」と前置きし、「選挙で許される問題と許されない問題があるんです」と話し始めた。「民主国家において、権力者が自分の疑惑の追及を受けたときに告発をつぶす行為というのは絶対に許してはいけない。許してしまったら他の政治家も同じことをやる」と悪例となることを懸念。

 橋下氏はまた、「僕がすごい気にしているのは、パワハラ認定していますけど職員の人は第三者委員会のヒアリングに対して『パワハラではありません』と言っている。パワハラだと言えないんです。ネットでは職員がパワハラと言ってないのに勝手にパワハラだと認定するなと斎藤さん支持者が言っているんですけど、パワハラ認定は被害者の方がパワハラだと言わなくても客観的な基準で認定されます」と法の専門家として指摘した。

 続けて橋下氏は「職員の方がパワハラですと言えないこの状況。これは斎藤さんが最初に告発者つぶしをやるときに事実無根だ、うそ八百だ、公務員失格だ。あんなことやったら職員は何にも言えなくなりますよ」と斎藤知事による昨年3月の発言を批判。「告発文はうそ八百ではなかった。だからといって真実ばかりが書いてあるとは限りません。だから第三者が調査しなければならない。斎藤さんが、いきなりこの告発は無効だと葬り去ろうとした権力行為は僕は許してはいけない問題だと思います」と語った。

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