松井玲奈涙 「SKEは青春でした」
SKE48の松井玲奈(24)が30日、愛知・豊田スタジアムで卒業コンサートを行った。
自身のリクエストにより、ファン4万5000人のペンライトで、グループのイメージカラーであるオレンジ色に染まった客席をまぶたに焼き付けて「SKE48は私にとっての青春です」と万感のあいさつ。31日に名古屋・栄の専用劇場でラスト公演を行い、7年間の活動を締めくくる。
涙は笑顔で封印してラストコンサートを楽しんでいた玲奈だが、アンコールに入って別れが近づくとこらえきれなかった。
「私は別の道に進みますが、ここで経験したことは私の人生でかけがえのないもの。それを作ってくださって、ありがとうございます」。瞳を潤ませながらのスピーチで、ファンに感謝した。
SKE在籍期間をタイトルにした、卒業ソング「2588日」を最後に独唱。船の形をしたセットの裏に姿を消した直後、“サプライズ演出”が待っていた。雨女として知られていた玲奈の船出を祝福するかのように、激しい雨が降り始めた。
「W松井」として共にグループをけん引し続けた松井珠理奈(18)との絆も随所にのぞかせた。大矢真那(24)を加えた1期生トリオで「雨のピアニスト」を披露。珠理奈は2人の頭文字「J」と「R」のネイルを施した手で握った手紙を、涙ながらに読み上げた。
「これからもSKEを守るから、玲奈ちゃんも見守っていてください。私からの最後の約束です」。パートナーの胸中を知った玲奈は「とてもうれしいです」と、受け取った手紙を胸に当てた。
“旧友”からも惜別の思いが届いた。4月まで兼任していた乃木坂46は、同時刻に東京・神宮球場で開催していたライブ会場からの生中継で出演。メンバーで「卒業おめでとう」と声をそろえた。
終演後の玲奈は「卒業の気持ちより、楽しいコンサートを作りたいという気持ちでいっぱいだったので、それが実現できたんじゃないかな」とコメント。仲間と過ごす青春はあと1日のみとなった。