T・ハンクス、トニー賞に初ノミネート
トム・ハンクスが初めてトニー賞にノミネートされた。トムは今回、ブロードウェイ・デビューを飾った『ラッキー・ガイ』で演劇主演男優賞にノミネートされている。生前に親交を深めていた故ノーラ・エフロン監督が脚本を執筆した同演劇作品でトムは、新聞のコラムニストとして活躍した主人公のマイク・マカラリーを演じている。昨年、白血病により71歳で亡くなったノーラが監督兼脚本を務めた『めぐり逢えたら』や『ユー・ガット・メール』で主演を務めたトムは、先日行われた舞台のオープニングナイトに感極まって、ノーラがその場にいなくて寂しいと語っていた。 舞台を終えたトムは「辛い瞬間だったよ。ノーラと演出を務めたジョージ・C・ウルフの2人が一緒に初演の舞台に出てくるはずだったんだよ。彼女がいなくて寂しくて堪らないよ。他に何が言えるんだい?」と胸の内を明かしていた。
そんなトムは、『オーファンズ』のトム・スターリッジ、『ザ・ナンス』のネイサン・レイン、『ヴァージニア・ウルフなんかこわくない』のトレイシー・レッツ、『ヴァーニャ&ソニア&マーシャ&スパイク』のデヴィッド・ハイド・ピアースと演劇主演男優賞の座を争うことになる。
他には、ロアルド・ダール原作の児童文学作品『マチルダは小さな大天才』を基に演劇化した『マチルダ』で作詞・作曲を手掛けたオーストラリアのコメディアン、ティム・ミンチンがスコア賞にノミネートされている。ティムが手掛けた『マチルダ』は今回12部門でノミネートを受けているが、2005年の同名映画を舞台化した『キンキーブーツ』が最多13部門でノミネートされている。シンディ・ローパーの音楽を随所にちりばめた『キンキーブーツ』はスコア賞のノミネートのほか、主演のビリー・ポーターとスターク・サンズが共にミュージカル主演男優賞に名を連ねている。
そんなトニー賞は6月9日にニューヨークのラジオ・シティ・ミュージック・ホールにて開催される。
(BANG Media International)