「ゼロ・-」BAFTA最多6部門受賞
『ゼロ・グラビティ』が、16日(日)に行われた英国アカデミー賞(BAFTA)授賞式で最多6部門での受賞を果たした。アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット、レオナルド・ディカプリオらハリウッドスターも出席し、ロンドンのコベント・ガーデンにあるロイヤル・オペラ・ハウスで行われた同アワードで、アルフォンソ・キュアロン監督作でサンドラ・ブロックとジョージ・クルーニーが主演した同作が、最多11部門ノミネートのうち、監督賞、視覚効果賞、撮影賞、作曲賞、音響賞、最優秀イギリス映画賞の6部門での栄誉に輝いた。
メキシコ出身で10年以上イギリスを拠点としているアルフォンソは、受賞スピーチで「何と言っていいのか分かりません。私は自分がイギリス映画業界の一員だと思っています。多分私のような存在が、最近のイギリスの移民制限の政策に対して一石を投じるのではないかと思います」と語った。その後アルフォンソは息子のジョナスと主演のサンドラを称え、さらに音響と視覚効果を担当した裏方の製作スタッフに今回の賞を捧げた。
また、『ゼロ・グラビティ』に続いて10部門でミネートされていた『それでも夜は明ける』が作品賞とキウェテル・イジョフォーの主演男優賞の2部門で受賞に輝いている。受賞スピーチでキウェテルは、監督のスティーブ・マックイーンに感謝を述べた。「作品に多大な価値と真価をもたらしたスティーブの仕事、芸術性、情熱に感謝します。この賞はあなたの物です。私はこういう人間なので賞はもらっておきますが、でも本当はあなたの物です」
今回のアワードではその他、主演女優賞を『ブルージャスミン』のケイト・ブランシェット、助演女優賞を『アメリカン・ハッスル』のジェニファー・ローレンス、助演男優賞を『キャプテン・フィリップス』のバーカッド・アブディ、外国語作品賞をイタリア映画の『追憶のローマ』が受賞している。
(BANG Media International)