テリー・ギリアム監督が１７年の時を経て、遂に『ドン・キホーテを殺した男』を完成させたようだ。『バンデットＱ』などで知られるギリアム監督は１９９８年に同作品の製作をスタートさせるも、資金面の問題から中断となっていた。その後再び製作を試みるもうまく事が進まないという状況が続いていたが、ここにきてようやくギリアム監督は同作品が完了したことを発表した。

　ギリアム監督はソーシャルメディアで「しばらく何もお知らせしていなくて申し訳ないね。トラックに荷物を詰め込むのに忙しくて、今家にようやく帰っているところさ」「１７年の時を経て、僕らは遂に『ドン・キホーテを殺した男』の撮影を完了させたんだ。制作チームと信じてくれた皆さんにとても感謝しているよ」とその完成をファンに報告している。

　製作過程では、当初出演予定であった多くの俳優たちが降板しており、故ジョン・ハートが演じる予定であった役どころはコメディグループ「モンティ・パイソン」のマイケル・ペイリンが引き継いでいた。さまざまな苦境に立たされたこの映画は、その製作までの道のりを描いた『ロスト・イン・ラ・マンチャ』というドキュメンタリー作品まで作られ、最終的にアマゾンの支援を得られたことで完成するに至った。

　２０１６年には『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーが、ミゲル・デ・セルバンテス著作の小説『ドン・キホーテ』を基にされたこの作品に出演することが発表されていた。（ＢＡＮＧ　Ｍｅｄｉａ　Ｉｎｔｅｒｎａｔｉｏｎａｌ）