タランティーノ、「ワンス・アポン・ア-」のブルース・リー描写を擁護

 クエンティン・タランティーノが「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のブルース・リー描写を擁護している。タランティーノは、ブルースの娘シャノンから、マイク・モー演じる劇中での描き方が不愉快だと批判されていた。

 シャノンはこう話していた。「父がたわごとだらけの思い上がった奴というように描かれてる。他の人には当然のように与えられていたことを達成するのに人の3倍も戦う必要があった人ではなく」

一方のタランティーノは 劇中で素手を「凶器」だと呼び、モハメド・アリに喧嘩で勝てると主張するブルースは、実生活においても尊大な人だったと反論している。

 タランティーノはモスクワでのインタビューで、「ブルース・リーはある種尊大な人だった」「彼の話し方に関して、僕はひどく脚色なんてしていないよ。僕は、彼がそういうことを口にしているのを耳にしたことがあったから。もし皆が『モハメド・アリを倒せるなんて彼は言っていなかった』と言っていても、彼はそう発言していたんだ。彼が言ったというだけでなく、彼の妻リンダ・リーも伝記の中で言及していた。僕は読んだんだよ。彼女は間違いなく言っていた」と語っている。

 またブルースのトレーニングパートナーだったダン・イノサントは以前、ブルースについて「僕の意見としては、彼は決して気取った奴ではありませんでした。多分、彼はマーシャルアーツに関しては気取っていたかもしれません。自分自身にとても自信を持っていましたから。はるかに先端を行っていましたからね。しかし撮影現場では、見せびらかすようなことはしませんでした。ブルース・リーはモハメド・アリを軽蔑するようなことは決して口にしませんでした。なぜなら、モハメド・アリの業績を尊敬していたからです」と語っており、シャノンも「彼は白人中心のハリウッドから常に厄介者扱いをずっとされてきましたが、まさにクエンティン・タランティーノの映画でも同様の扱いを受けているのです」と話していた。

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