エルトン・ジョン、クレムリン宮殿以上に「ファベルジェの卵」を所持していた!?
エルトン・ジョンの「ファベルジェの卵」コレクションは、モスクワのクレムリン宮殿を上回るという。同宮殿は、ロシア帝国時代にサンクトペテルブルクの金細工師ファベルジェによって製作された、宝石などで装飾された卵型の同美術品を10点所蔵しているが、エルトンは1979年に訪れた際、自身のコレクション数がそれを上回っていることを知ったそうだ。
エルトンの1979年のモスクワ公演のドキュメンタリーを製作したディック・クレメントとイアン・ラ・フレネによる回顧録「モア・ザン・ライクリー」によると、エルトンは当時同宮殿の特別ツアーの機会を与えられ、クレメントやフレネの妻達が同行する中、ロシア帝国時代に集められた至宝の数々を閲覧したという。「赤の広場に出てきた時、エルトンは自身のファベルジェの(卵)コレクションがクレムリン宮殿を上回ることを発見して驚いている、と(クレメントの妻)ナンシーに打ち明けました」
「ファベルジェの卵」は69点が製造されたと考えられており、その内57点の存在が確認されている。またこれは、ロシア皇帝アレクサンドル3世とニコライ2世に納められたインペリアル・イースター・エッグ52点とは異なるもので、後者は現在46点の存在が確認されている。エルトンがどの「卵」を所有しているかは明らかにされていないものの、「インペリアル」ではないファベルジェの卵でも100万ポンド(約1億3300万円)の値が付くそうだ。
クレメントとフレネの回顧録「モア・ザン・ライクリー」は、今月19日にV&Nより20ポンド(約2600円)で出版される。(BANG Media International/デイリースポーツ)