「ジョジョ・-」のヒトラー役は心地悪いものではなかった!?
タイカ・ワイティティ(44)は、新作『ジョジョ・ラビット』でヒトラー役を演じたが、それは心地の悪いものではなかったそうだ。ナチスの独裁者を演じたタイカは、随分前に自身が執筆した同作品が、2019年の世界に通じるものがあることに驚いているという。
タイカはデッドラインにこう話す。 「心地悪くはなかったよ。自分を鏡で見る時以外はね。でも、楽しんだとは言いたくないね」「僕がこの作品を書いた時、ナチスはクールじゃなかった。僕が書いた時は、誰も興味を抱かなかったよ。今となって関心が出てきた、奇妙なことに今日的な意味を帯びているんだ」
来年1月に日本での公開を予定している同映画は、想像上の友達がヒトラーという、ローマン・グリフィン・デイビス演じる ナチスの青少年教化組織「ヒトラーユーゲント」 に所属しているドイツ人少年ジョジョの姿を描く。
また、ユダヤ人逃亡者を演じるトーマサイン・マッケンジーは、同作品は白人至上主義が勢いを見せる現在の世界を映し出していると称賛する。「映画が公開された時、それが実際の世界で起こっていることを映し出していたり、奇妙に反映するのはよくあること。だから私にとって、映画は重要な媒体と言える。異なる視点から物事を見ることを可能にし、異なる考え方を出来るようにするから。だから、そういった意味で、映画は非常に価値のある魔法や至宝の素晴らしい一片なのよ」
サム・ロックウェルやレベル・ウィルソン、スカーレット・ヨハンソン、スティーブン・マーチャントなどもキャスト陣に名を連ねる同作品は、トロント国際映画祭で高評価を受け、観客賞の栄誉に輝いている。