山本浩之アナ「嫁は大反対でした!」…カツラのカミングアウト「恥ずかしい」
型破りアナウンサー度ランキングがあればこの人は間違いなく上位に食い込むだろう。山本浩之アナウンサー(56)。元関西テレビで2013年にフリーとなった。生放送でカツラをとってカミングアウトしたことが話題となり、今では芸人以上に鉄板の“ハゲネタ”で笑いをとる。愛称はヤマヒロ。番組でカツラをとる時、奧さんからは大反対されたことを明かした。
-大学4年生の頃には薄くなっていたということですが何歳からカツラを。
「アタック600」が始まって1年以内にかぶっているので28歳か29歳ですね。
-前方からカツラの人が歩いてきたら分かる、互いに目も合う、値段も分かると以前、番組で。
値段というかグレードね。
-グレード?
ヅラの上モンというのがありますねん。お金だしたらなんぼでもええのがあるんでしょう。かぶってるもん同士がすれ違うときは分かるんです。どんだけ上手に装着していても。「あっ」と思う。絶対むこうも思ってますわ。目が合いますけど失礼でしょ、ずーっと相手の生え際を見るのって。向こうもこっちの生え際じっとは見てないです。ちらと見た瞬間に「おれのよりええの付けてるな」と。すぐ分かります。
-とった時はすごい反響。
新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、21社か22社の取材受けました。ある全国紙なんて夕刊の四コマ漫画の下、社会面にドーンと写真入りで。事件を起こした人間が載るとこ。びっくりした。
-予想以上だった。
そうですね。あんな反響があるとは考えてなかったです。同じような悩みを抱える男性からは「よくやった」「僕もヅラをとりました」とか。「とってスキンヘッドにしました」と写真が送られてきたり。ただ、女性で病気で髪の毛が抜け落ちた人には返事を書きました。僕自身は仕事上、色んなとこに行かなあかんじゃないですか。桑原征平の後輩やから、ほんと体張ったロケに行かされました。そういうときにヅラだと支障をきたすでしょ。
-カツラがはずれそうになる。
そうそう。風でめくれ上がったり。かぶったまま川にざぶーんと飛び込めないでしょ。そんなん自殺行為じゃないですか(笑)。
-そういう意味では思い切った仕事もしたかった。
そうそうそう。思い切った仕事がしたかった。子供にもあんまり気い使わせたくないし。
-お子さんが気を使うというのは。
なんでしょうね。子供が銭湯行きたいとかジェットコースター乗りたいと言ったときに一緒につきあいたいでしょ。それがでけへんのつらくて。子どもが銭湯行きたい言うても「お父さん、いまちょっと銭湯好きちゃうねん」とか、うそつくの嫌やったんです。
-カミングアウトしてからは。
銭湯もジェットコースターもばんばん行きますよ。大好きですから。
-奥様は何と。
嫁はカツラとることに大反対でした。恥ずかしいって。とんのおれやないか、おまえ何が恥ずかしいねんて(笑)。ご近所さんがなんて言うか。ご近所さんどころやあれへん、こっちはテレビ出てんねんて言いましたけど(笑)。だからといってその後、怒るわけでもなく変わりません。
-奥様との出会いは。
僕が大学2年、向こうが1年で。まあ、ナンパです。
山本浩之(やまもと・ひろゆき)1962年大阪府堺市生まれ。85年関西テレビ入社。90年から7年間ニュース番組「アタック600」のメーンキャスター。02年FNSアナウンス大賞受賞。06年から「スーパーニュースアンカー」のメーンキャスター。13年にフリー。MBSラジオ「ヤマヒロのぴかいちラジオ」で日本民間放送連盟賞生ワイド番組部門で最優秀賞受賞。出演番組にMBSテレビ「ちちんぷいぷい」(月から木、後1時55分)。関西テレビ「ちゃちゃ入れマンデー」(火曜、後7時)、MBSラジオ「ヤマヒロのぴかいちラジオ」(金曜、後9時)、同「茶屋町ヤマヒロ会議」(日曜、前10時)。家族は妻と3人の息子。生放送でカツラをとって大きな話題を集める。趣味はギター。