失速が伝えられている希望の党の細野豪志氏との中継では、今回の総選挙への立候補を同党の小池百合子代表が見送ったことを受け、首相指名選挙で誰に投票するのか、と切り込んだ。

　池上氏の問いに細野氏は「小池代表が（都知事としての公務で訪問しているパリから）日本に帰ってこられる２５日に両院懇談会を開くことになっております。そこでいろんな方の意見を聞いた上で、首班指名（首相指名）は極めて重要ですからどうするか、しっかり議論した上で最終的には代表の判断ということになると思います」と見解を述べた。

　ここに池上氏は「小池さんの言う通りになる」と皮肉を交えて踏み込むと、細野氏は「言う通りにということではありません。党の規約上代表に決定権があるということです」と説明していた。

　自民党の二階俊博幹事長から、自身の名文句「いい質問ですねぇ」を逆手にとったような「いい質問ではないですね」という切り返しを受けた。

　安倍首相の言葉を借りて、「安倍総理が二階幹事長を自民党で最も政治的な技術を持っている方と評したことがあります。なぜ権力があつまるのか」と切り込むと、二階幹事長は表情を変えず、「私が集めてきたわけでもありませんし、好んでそういうことに努力しているわけでもありませんし。あんまりいい質問ではないですね」と反論した。

　「自分が努力したわけでもないのに、集まったのは人徳ということか」と続けると、「そんなことを言っていません。お互いに誠心誠意、政治の場でみんなが努力している。そのことに尽きるんじゃないですか」と言外に不快感をにじませていた。