最後までがんと闘ったいときんさん…安らかに
ET-KINGのいときんさんが38歳の若さで亡くなった。がん公表後も、闘病のかたわら精力的に音楽活動にも参加していたが、帰らぬ人に…。がん公表からのいときんさんの軌跡を追った。
公開日:2018.2.1
【17年12月20日】ライブ一日復帰へ、新アルバムにも全曲参加
肺腺がんで闘病中の音楽グループ「ET-KING」リーダーのいときん(38)が28日に大阪市内で行われる全国ツアー「えびす巡業~出稼ぎ篇~」千秋楽公演に出演予定であることが20日、分かった。所属事務所が発表した。約5カ月ぶりのステージ復帰となる。
がん闘病のいときん 本人の意向でライブ復帰へ 来年発売の新アルバムにも全曲参加
いときんは来年4月25日発売予定の新アルバム「LIFE」のレコーディングもすでに終えているという。関係者によると、秋頃にレコーディングが行われ、いときんも全曲に参加した。所属事務所は「今後も治療を行いながら音楽活動を継続し、一日でも早く全てのライブをメンバー全員で行えるように努めて参ります」とした。
がん闘病のいときん 本人の意向でライブ復帰へ 来年発売の新アルバムにも全曲参加
【17年12月28日】復帰ライブで3曲熱唱「どや!」
進行性の肺腺がんで闘病中のヒップホップグループET-KINGのリーダー・いときん(38)が28日、大阪市内で行われた全国ツアー最終公演に出演した。8月の病名公表以来、公の場に姿をみせたのは初めて。
いときん「どや!」3曲熱唱 肺腺がん公表以来初の公の場に大歓声
アンコールで登場し、大歓声を浴びながら力強い声で仲間と3曲を熱唱。「ほんま最高、ありがとう。病気を治してステージに立ち続けることが、皆さんへの恩返しやと思ってます」と深々と頭を下げた。最後には「病人の体、見せたるわ!」と、上半身裸に。ムキムキポーズを決め「どや!」と叫ぶと、会場から大きな拍手が沸き起こった。
いときん「どや!」3曲熱唱 肺腺がん公表以来初の公の場に大歓声
【18年1月31日】がん性心膜炎で死去
ヒップホップグループ「ET-KING」リーダーのいときんさんが31日に大阪府内の病院でがん性心膜炎のため死去していたことが1日、分かった。38歳だった。所属事務所が発表した。いときんさんは昨年8月にステージ4の肺腺がんであることを公表。同12月にはグループの全国ツアー千秋楽となる大阪公演に出演していた。
いときんさん死去 公式サイト発表「癌性心膜炎のため」1月19日に体調急変
関係者によると、ライブ出演後も自宅療養を続けており、体力作りとしてトレーニングも行っていた。1月に入ってからも事務所などで音楽創作を続けており、1月19日に体調が急変するまでは「普段と変わることもなかった」という。一方、1月19日に異変を訴え、緊急搬送されてからは意識が戻ることがなかったといい、1月31日に夫人やメンバーにみとられ、旅だったという。
いときんさん死去 公式サイト発表「癌性心膜炎のため」1月19日に体調急変