俳優の宍戸錠さん死去…最後までカッコ良かった“エースのジョー”よ安らかに
アクション俳優として活躍した俳優の宍戸錠さんが亡くなりました。86歳。自宅が全焼するなどの悲劇に見舞われながらも、最後の最後まで意欲を失わなかった“エースのジョー”、本当にカッコ良かったです。
公開日:2020.1.21
“エースのジョー”のニックネームで人気を博した俳優の宍戸錠さんが亡くなったことが2020年1月21日に分かりました。
老いてなお盛んだった“エースのジョー”
<2005年4月19日デイリースポーツ紙面より>
◆宍戸錠 「花と蛇2パリ/静子」で300本目映画出演 71歳“初体験”前張りに悲鳴
役者生活52年目を迎える宍戸錠(71)が通算300本目の映画として出演するのが「花と蛇2 パリ/静子」(5月14日公開)だ。女優・杉本彩(36)が前作以上の体当たり演技で団鬼六氏の“SMワールド”を展開、宍戸は杉本の夫役で作品に重みを加えている。“エースのジョー”が演じた耽美(たんび)の世界とは。興味深い話が宍戸の口からほとばしり出た。
(中略)
「石井(隆)監督に言ったんだけど、設定が70歳でしょう。今は70歳って老人て言わないよ。何でも現役なんだよ」とピシャリ。確かに缶ビールを片手にたばこをくゆらせながら話す姿は、往年の“エースのジョー”そのもの。役者、そして人間としての衰えを少しも感じさせない。
この映画では、“初体験”があった。杉本との絡みがあるため、初めて前張りをしたのだ。
「初めて正式な張り方を知りました。死んじゃうぜ、あれ。女性用の短いストッキングを使って包み込んでから、キネシオテープで固定するんだよ。お尻も見えちゃいけないんでテープ張るんだけど、ガスがたまってきちゃってさ…。前張りというのは、何て言うかな…。キャッチャーがワンバウンドを捕り損ねて急所に当ててしまった痛さ?それが撮影中の6時間続くんですよ。本当に新しい体験でした」
<2007年11月18日デイリースポーツ紙面より>
◆14年ぶり〝日活同窓会〟で裕ちゃんの声
映画会社「日活」出身の監督、俳優、スタッフらによる“同窓会”が17日、東京・京王プラザホテルで14年ぶりに行われ、宍戸錠(73)、浅丘ルリ子(67)、渡哲也(65)ら280人が顔をそろえた。
代表あいさつを行った宍戸は「これだけ集まってくれて今すぐにでも撮影ができそう。我々の育った(当時の)日活を若い人に教えていかなきゃいけないな」と思い出話に花を咲かせていた。
<2012年6月10日デイリースポーツ紙面より>
◆宍戸錠 出た名ゼリフ 78歳元気です!「チッチッチ!オレのツラに…」
俳優の宍戸錠(78)が9日、都内で行われた映画「ファイナル・ジャッジメント」の大ヒット御礼舞台あいさつで健在ぶりをアピールした。
かつてのニヒルな“エースのジョー”は、3年ぶりの銀幕となる今作でも敵のボス役がはまった。この日は満員の客席に気を良くし、「チッチッチ!オレのツラにイロつけたのはおめえが3人目だぜ…」と、日活映画「拳銃無頼帖 抜き射ちの竜」の名ゼリフを口に。
「あれから58年。来年80歳…ウソ。79歳です。感激してます。58年の映画の中でこんなに客が入ったのは…12回目くらいかな。久しぶりに『映画俳優になってよかった』と思ってます」と笑顔をはじけさせた。
俳優の宍戸錠(78)が5日、東京・日本外国特派員協会で、9月10日に迎える日活創立100周年のカウントダウンイベントに出席し、海外記者50人を前に“ジョー節”をさく裂させた。
外国人記者相手に宍戸“ジョー節”健在