“美人過ぎるボールペン画家”橋本薫さん個展が開幕 志村さんきっかけでコロナ禍も乗り越える
世界各国で個展を開催し、“美人すぎるボールペン画家”として人気を博す橋本薫さん(33)の個展「ペン画アーティスト 橋本薫画伯 作品展示会・販売会」が19日、東京・渋谷の東急ハンズ渋谷店で開幕した。
神戸市出身の橋本さんは画家を志していたが、高校時代に「挫折を経験して」夢をあきらめ、卒業後は10年間、一般企業で会社員として働いた、だが5年ほど前に創作活動を再開し3年前に会社も辞め、画家としての人生をスタート。サラリーマン時代の経験から「会社勤めしながら描ける道具」として、コピー用紙とボールペンを使用して描き始め、現在もボールペン画を描き続けている。
日本以外でも、アメリカ・シカゴ、フランス・パリ、タイ・バンコク、台湾、ドバイ、マレーシア、シンガポールなどで個展を開催。世界中で活躍する橋本氏の絵を所有する著名人も多く、俳優の市村正親(72)、水谷豊(68)、女優の萬田久子(62)、剛力彩芽(28)、脚本家の三谷幸喜氏(59)、タレントのGACKT(47)、大リーグ・パドレスのダルビッシュ有(34)らがいる。
昨年は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿本店で予定していた個展が直前で中止に。その後もニューヨーク、ローマでの個展の予定がすべて流れてしまい、「モチベーションが下がってしまったところがあった」という。
そんな中、昨年3月に新型コロナウイルス感染で死去したタレント・志村けんさんの似顔絵を描いたことで、志村さんと親交が深かったタレント・桑野信義(63)と交流。「ワタシと桑野さんとの共通のお知り合いが『桑野さんに納品したら』というアドバイスして下さって、桑野さんにご連絡していただいて…。桑野さんも最初はあまり乗り気じゃなかったみたいだけど、絵を見て『話を聞いてみる』となって、SNS上でやりとりして納品させていただきました」と明かした。
桑野から「同じアーティストとして応援していただいた」ことで、活動継続の意欲が強まったという橋本さん。描く絵は日本画風あり、オリエンタルな雰囲気あり…とさまざま。世界各国を巡った経験から「行く先々で、そこで出会った方の話だったり、食べたものだったり、そういうものからインスピレーションを得て描いてます。宗教とかもひっくるめて、その場所でしかかけない絵を描いています」と話した。
現在は麦焼酎「いいちこ」の米国内でのポスターも担当。「海外から問い合わせが多くなっています」という。「そういったお仕事も、やっぱり人とのつながりが大きい。いろいろな方とお会いしてお話をするのが大事」と、28日までの期間中は常に在廊する。
橋本さんは「本当に暗いニュースが多かったので、私自身も精神的に参ってしまったことも多かった」と苦しんだ1年を振り返り、「皆さんに暖かい声をかけていただいて、続けさせていただけたので、私も少しでも皆さんに元気を与えることができたらと。1日中いるので、1人でも多くの方に見ていただいて、何かのプラスになることができたらいいなと思います」と笑顔で話した。(デイリースポーツ・福島大輔)
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