【ボート】大場広孝選手へ「30号機の仕上げたペラは大正解でしたよ」

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 2月に多摩川で行われた「スタート巧者選手権!第20回日本財団会長賞」で、大場広孝(42)=福岡・94期・B1級=が、引き当てた30号機をきっちり仕上げて優勝戦へと進出した。結果は惜しくも6着に終わったが、「このエンジンを引いた次の人が『いいエンジンだね。大場さんのペラが正解ですね』って言ってほしい」と話してくれた。

 大場が最近試しているペラの形らしく「次の人には叩く前に、一度このまま乗ってほしいんですよ。自分のペラの仕上げが正解だったんだと確証にもなるし自信にもつながる。だから、次の人の反応がすごく気になりますし、この30号機の動向を見届けたい」と言っていた。

 筆者も、次の人の感触が知りたくなり、次節に30号機を引き当てた中山将(三重)に、前検日にペラを叩き変えてない事を願いながら話を聞いた。中山は「いいですね。(大場さんが1回そのまま乗ってほしいって言ってたけど?)何も触ってません、出足、ターン回り、伸びも全部良かったですね、このままノーハンマーで行けそうなくらいの良さです。(確かに)大場さんのペラが正解ですね。ペラも自分の好みな形だったので、よっぽど悪くならない限りこのままで行ってみようと思ってます」と好感触だった。中山は今期はフライングと出遅れをともに1本ずつ持っており、思い切ったスタート(S)は行けない状態だったが、節間2勝を挙げ予選突破を果たした。微調整はあったものの、ほぼノーハンマーだった。

 さらに、その次の節に30号機を手にした夏山亮平(大阪)にも話を聞いてみた。「前検でペラを叩いたけど、合っていないので元に戻した。それから微調整はしたけど、ほぼ何もしていない。すごくええ感じですよ。バランスが取れて少し伸び型かな」と、こちらも好感触。夏山にも大場が仕上げたペラの感触を知りたがっている事を話すと「大場さんらしいペラですね。少し前にはやった形に似ているけど、まだまだ通用するんだって思った。とても勉強になりますね。今年まだ1等が取れてないけど、これなら1等が取れる感じがする(3日目の1Rで1着)」と話してくれた。

 大場さん。あの時仕上げたペラは間違ってなかったし、次の人たちにも「大場さんのペラが正解ですよ」と言われましたよ。これからも自信を持ってペラ調整をしてもらいたいし、多摩川で忘れ物となっている「優勝」を取りに来てほしい。お待ちしております。

(多摩川ボート担当・三好信也)

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