ガラケー待受からLINEスタンプへ、時代と歩むイラストレーター・カナヘイ

LINEスタンプなど、幅広い世代から人気のイラストレーター・カナヘイのプロデビュー15周年を記念した展覧会が、8月8日から「阪神梅田本店」(大阪市北区)で開催。展覧会に訪れたカナヘイさんに、平成から令和と時代とともに歩んできた作品について話を聞いた。

「知らない人が私のイラストを待受にしていて驚きました」(カナヘイ)

プロデビュー前の2003年、当時高校3年生だったカナヘイさんが描いていたのは、自身や友人のためだったというガラケーの待受画像。それがメールで画像を送り合うデコメ文化の流行とともに瞬く間に全国に広がり、女子中高生の間で大ブームを巻き起こした。

当時は今のように画像検索をしたり、SNSなどもなかったため、カナヘイさんは自身の画像を配信するサイト(カナヘイの隠れ家)を開始。「好きな人に似たキャラを描いてほしい、友だちにメッセージ画像を送りたいといったリクエストが多かったので、恋愛・友情系の画像をよく描いていました。旅行先などで知らない人たちが私のイラストを待受にしていて、知らない間にこんなに広がっているのかと驚きましたね」(カナヘイさん)。

◆「パケ死」を回避するため、解像度や色数など試行錯誤

1枚の画像のダウンロードや送受信にも数十円のパケット通信料がかかっていた時代。「120×120ピクセルのイラストを用意したり色数を減らして、できるだけ軽くなるようにと試行錯誤していました。死活問題だったので(笑)」と、カナヘイさん。

解像度の粗いガビガビのタッチも、当時の携帯電話の仕様に合わせて最適化された表現であり、そこから当時のニーズや時代性を見て取ることができる(そのときからPhotoshopを駆使していたというから驚き)。

その後、女子中高生がみんなカナヘイさんのイラストを待受画像にしていたことから、雑誌『Seventeen』から声をかけられ、現役女子高生イラストレーターとしてプロデビュー。以降、漫画雑誌『りぼん』での連載や企業広告、モバイルコンテンツなど多岐にわたる活動を継続してきた。

パケット定額サービスの導入によりFlashを取り入れた画像や、携帯機種の変化により縦長となった待受イラスト・・・と、彼女の作品を追いながら、携帯電話の進化を実感できる同展。

「自分が楽しいというだけで、その時々で描きたいものを描いてきたので、タッチや絵柄も変わっていると思います。今後はVR用のイラストを描いたりしてみたいですね」とこれからについて話し、「会場内は写真撮影OK(一部のぞく)なので、ぜひたくさん撮って、懐かしんでもらえたら」とコメント。料金は一般800円など。期間は8月13日まで。

(Lmaga.jp)

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