震災から25年、『神戸ルミナリエ』が開幕 点灯に歓声あがる
毎年300万人以上が来場する、復興と希望のシンボル『神戸ルミナリエ』が、神戸市中央区の旧外国人居留地~東遊園地で開幕。初日6日の点灯の瞬間を見るため、寒空の下、大勢の人々が訪れた。
阪神・淡路大震災が発生した1995年に初めて開催され、今年で25回目をむかえる同イベント。高さ約22mの巨大な3連の門状「フロントーネ」や、約50mにわたる光の壁掛け「スパッリエーラ」、回廊状の作品「ガレリア」などが神戸の街を明るく彩る。
この日、神戸市立高羽小学校の児童たちによる合唱が終わり鐘が鳴ると、一斉に光輝き、会場は幻想的な空間に。点灯の瞬間を今か今かと待ちわびていた来場者からは「きれい~!」と歓声が上がり、その姿を撮影する人であふれた。
東遊園地の広場には、高さ約21mの巨大なドーム状の作品が初登場。光に包み込まれるような壮大な空間に、毎年欠かさず来ているという神戸在住の夫婦は「いつもより高くて大きく感じる。携帯の画面に収まらないくらいです」と、アングルを工夫しながら撮影していた。
第25回の特別な演出として、伊藤町筋から東のブロックを「メモリアルゾーン」とし、第1回に使用していた白熱電球による壁状の作品が展開されているほか、東遊園地の「慰霊と復興のゾーン」ではNPO法人「阪神淡路大震災1.17希望の灯り」との協働による「震災語り部ブース」が初めて開設される。
作品の総延長は約270mで、LED電球(約42.4万個)、白熱電球(約2.2万個)、マイクロ電球(約5.2万個)の約50万個の電球を使用。市民をはじめとする来場者の理解と協力に支えられた行事として継続できるよう、今年も「1人100円募金」が実施されている(入場は無料)。期間は12月6日から15日まで。
(Lmaga.jp)
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