実際に酒肴を盛り花を生ける…個人コレクションだからこそ実現した魯山人の器展

2019年は、北大路魯山人の没後60年。「何必館・京都現代美術館」(京都市東山区)で、その幅広い芸術を一望にできる展覧会が、2020年1月19日までおこなわれている。

美食家、陶芸家として知られる魯山人は、書や篆刻からキャリアをスタートさせ、絵画作品も残すマルチアーティスト。「使ってこそ良さがわかる」と言われる魯山人の器。個人コレクションだからこそできる、料理をのせ、花を生けての展示は必見だ。

北大路魯山人は1883年に京都上賀茂の社家に生まれ、10代半ばに書の才能を発揮し、書家、篆刻家として活躍した。幼少より食へのこだわりが強く、30代後半に商っていた骨董の器で手料理をふるまったことが「美食倶楽部」、のちに会員制料亭「星岡茶寮」に発展した。

魯山人の料理のプレゼンテーションは多くのセレブを魅了したが、美食のための理想の器を求めて、陶芸を手がけるようになった。魯山人の伝説的な名言が「器は料理の着物」。日本料理は、器と料理の調和を芸術にまで高めるが、その美意識を作った人こそ、魯山人なのだ。芸術と食への妥協を許さぬ態度から、毒舌まじりの批評でも知られ、漫画『美味しんぼ』に登場する厳格な美食家・海原雄山のモデルにもなった。

『和の美を問う 北大路魯山人展』は、日本有数の魯山人作品を所蔵し、常設・北大路魯山人作品室を持つ「何必館・京都現代美術館」が、約100点の作品を「陶」「書」「茶」「花」「食」の5つのテーマに分けて展示する。「使ってこそわかる」と言われる魯山人の作品の、芸術と実用を兼ね備えた魅力を堪能できる。料金は一般1000円、期間は2020年1月19日まで。

取材・写真/沢田眉香子

(Lmaga.jp)

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