アスレチックスと契約の桐朋・森井翔太郎 目標は「2桁勝利&3割30本」異例の米球界挑戦も「特別感はない」
米大リーグのアスレチックスとマイナー契約を結んだ桐朋(東京)の森井翔太郎内野手(18)が11日、国立市内にある同校で会見を開いた。右投手として最速153キロ、左打者として高校通算45本塁打を誇る“二刀流”。4、5年後のメジャー昇格を目指し、将来的には投手で2桁勝利、打者では30本塁打や打率3割という数字を目標に掲げた。
大きな世界へ飛び込む青年には、初々しさと大人っぽさが同居した。偏差値71の超進学校から、異例の米球界挑戦。それでも森井は「自分がやって幸せなことを選んでいるので、特別感はないです」と堂々と語った。
米9球団争奪戦の末、1月15日(日本時間16日)にアスレチックスと契約。若手を積極的に起用する方針に加え、「二刀流で高く評価していただいた」と、こだわりである投打両方で勝負できる点が決め手となった。
ドラフト上位指名が有力とされていた中、昨年8月末までは、米大学進学やNPB入りも視野に葛藤があった。だが「早くプロの選手と対戦したかった。早い内からアメリカに行って生活や食に慣れた方が、メジャーに上がった時にすぐに活躍できるんじゃないかと考えました」と決断。母・純子さん(49)の「自分の生きたい人生を生きなさい」という言葉にも背中を押された。
前日の10日に帰国。約1カ月間、アリゾナにある球団施設で自主練習を行った。他の選手とも対面し「体の大きさは衝撃を受けた」と森井。3月上旬に再び渡米予定で「筋トレはコツコツやっていこうと言われました」と課題と向き合う。
二刀流の“手本”となるのは、やはりドジャース・大谷だ。「今は全然見えない存在ですけど、どうやって(差を)埋めていくか考えながら。メジャーでトップレベルの数字を残したい。投手では2桁勝利、打者では30本塁打や3割を打てるように」。大志を抱く18歳が、パイオニアとなる。
◇森井 翔太郎(もりい・しょうたろう)2006年12月15日生まれ。18歳。東京都出身。身長184センチ、体重89キロ。右投げ左打ち。桐朋小1年時から野球を始め、桐朋中では軟式野球部でプレー。桐朋では1年夏からベンチ入り。メジャーに昇格し対戦したいのは、打者としてレンジャーズ・デグロム、投手としてはレッズ・デラクルーズ。
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