ドジャースは１８日、マイナー契約だった佐々木朗希投手（２３）のメジャー昇格を発表した。１９日のカブスとの開幕第２戦に先発予定。この日、２６人の出場登録選手が公示され、佐々木の他に大谷、山本らが名を連ねた。

　佐々木はロッテからポスティングシステムを利用して移籍。２５歳未満の外国選手との契約を定めた大リーグの労使協定により、マイナー契約しか結べずに招待選手として春のキャンプに参加していた。この日は強めのキャッチボール、短いダッシュなどで調整。練習後ロックバンド「Ｘ　ＪＡＰＡＮ」のＹＯＳＨＩＫＩと対面。自撮り撮影にも応じて親交を深めた。

　オープン戦には２試合に登板し１勝０敗、防御率０・００。結果を残して開幕２戦目の登板を勝ち取った。１６日に設定された会見では、デビュー戦を前に「学生の頃から目標にしてきた場所ですが、それをまさか東京ドームで迎えられるとは。ビックリしています」と偽らざる胸中を明かした。

　会見で「自分の持っている力を出せたら」と繰り返したように、最速１６５キロの直球とフォークで勝負する。「プロに入ってからもうまくいかない時期は多かった。その中で同じ熱量の声援が心の支えでした。プレーで表現して返すというか、見せていけたら」と佐々木。待ち望んだデビュー戦は恩返しのマウンドだ。