「居反り」引っ提げ宇良が木瀬部屋入り
関学大相撲部の宇良和輝=うら・かずき(22)=教育学部4年=が木瀬部屋(元幕内肥後ノ海)に入門することが5日、同大学から発表された。12日に関学大西宮上ケ原キャンパスで記者会見を行う。
1917年創部の関学大からは初の角界入り。昨年6月にバラエティー番組「マツコ&有吉の怒り新党」(テレビ朝日系)で「マンガみたいな取り組み」として取り上げられて衝撃を与えた172センチ、107キロの小兵が角界に乗り込む。
大阪府寝屋川市出身で、京都府立鳥羽高卒業後に関学大に入学した宇良の必殺技は「居反り」。相手の懐に潜り込み、両手で相手の膝を押し上げて後ろに反って倒す、プロレスのブレーンバスター、スープレックスのような豪快な反り投げで、かつては智ノ花が93年初場所で花ノ国に決めて話題を集めた。
3年時の全国選抜大学・社会人対抗和歌山大会で、体重が倍近い相手を次々と投げ飛ばして準優勝。同年の「ワールドコンバットゲームズ」相撲競技の軽量級(85キロ未満)準決勝では一回り体が大きいロシア人選手の隙をついて必殺の「居反り」で相手を宙に浮かせ、頭から土俵に押しつけるなど、会場を沸かせる快進撃で世界一に輝いた。
体格をカバーするため、毎日5・5合のご飯とタンパク質摂取を意識した食事管理、180度の股割りやバク宙を取り入れたトレーニングなど、独自の肉体改造に取り組んできたという。