フィギュア宇野らがフランス杯から帰国
フランスの首都パリで起こった同時テロで、大会が中止となったフィギュアスケートのフランス杯に出場していた宇野昌磨(17)=中京大中京=、村上佳菜子(21)=中京大=が16日、成田空港に帰国した。
フリーの中止が決定し、当初の帰国予定から1日早め、パリを避けてローマ経由で帰国。宇野は「フリーがなくなったのはあまり実感がなかった。今も全然体調は万全で疲れもない。ただ、フリーがなくなったことよりも、たくさん犠牲になられた方がいる。そちらの方が言葉がない」と沈鬱な表情。
村上も「朝、ニュースで大変なことになっていて、とても驚いた。たくさんの方が亡くなっていて、動揺した。(競技の中止は)その方がよかったと思う」と、沈痛な表情で振り返った。出発地のボルドーの空港には機関銃を持った警察が警戒にあたっていた。宇野は「緊張感はなくはなかった」と、現地の様子を語った。
国際スケート連盟(ISU)は12月のGPファイナルに向けたポイントの扱いについて、SPの順位をそのまま反映させる見通しを示している。正式に決定すればSP1位だった宇野は、初のファイナル進出となるが、「現状では次がどの試合になるか分からないけど、どの試合になっても全力で挑みたい」と、話すにとどまった。