ラグビー女子圧勝 リオ五輪出場に王手

スリランカ戦の後半、トライを決める兼松由香=東京・秩父宮ラグビー場(撮影・村中拓久)
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 「7人制女子アジア予選・日本49-0スリランカ」(29日、秩父宮ラグビー場)

 リオデジャネイロ五輪のアジア地区予選の第2戦、第1戦の香港大会で優勝している日本代表はスリランカ代表に圧勝して4連勝。リオ五輪の出場権獲得へ王手をかけた。日本代表はプール戦の最後に同じく4戦全勝のカザフスタン代表と戦い、この試合で勝つか引き分ければ、順位決定戦を待たずにオリンピック出場が決まる。

 日本は序盤から果敢にアタックを仕掛けて、いきなり前半開始58秒に冨田真紀子(世田谷レディース)が先制トライ。3分にはスクラムから小出深冬(アルカス熊谷)が抜け出し、5分には相手の反則からオープンに展開して竹内亜弥(アルカス熊谷)が飛び込み連続してトライを奪った。そして、ロスタイムには連続攻撃から主将の中村知春(アルカス熊谷)が待望の今大会初トライを決めて、前半を20-0とリードした。

 後半に入ってからも日本の勢いは加速する。開始直後に再び中村がトライを決めると、2分に小出、4分に鈴木陽子(アルカス熊谷)、5分に兼松由香(名古屋レディース)、終了間際には竹内がトライを奪い、合計9トライの猛攻で49-0と圧勝。カザフスタン戦へ大きな弾みをつけた。

 日本代表の浅見敬子ヘッドコーチ(HC)は、「初日に3試合やって疲れもあったと思うが、それを感じさせなかった」と選手たちの動きに満足した様子。山口真理恵(ラガール7)、大黒田裕芽(アルカス熊谷)ら先発メンバーを早めに交代させて、カザフスタン戦へ向けて万全の備え。「基本的にスタートのメンバーは変えません」と同HCは明言。五輪出場権がかかる大一番でも不動のスタメンで臨む。「カザフスタンも気合が入っている。負けずにしっかりと戦ってリオへ行きたい」と力強く語った。

 日本代表は7~8日に行われた第1戦・香港大会で、カザフタンに対してプール戦で7-5、順位決定戦の決勝で22-0と2勝しており有利な状況にいる。第1戦と第2戦の合計ランキングポイントで最上位チームが、アジア代表としてリオ五輪の出場権を獲得する。

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