歌舞伎俳優の中村翫雀（５５）が２６日、大阪市浪速区の通天閣で行われた年の瀬恒例の「第５９回干支（えと）の引き継ぎ式」に登場した。今年の干支であるウマと来年のヒツジの対面に同席した。

　四代目中村鴈治郎襲名を控える翫雀は「来年こそ前途洋々（羊々）、ひつじるしい（著しい）躍進をお約束しましょう！ひつじ（必死）のパッチになって、いざ、ひつじん（出陣）！メ～（芽）が出るように頑張ります！」と、引き継ぎ式ではおなじみのダジャレを盛り込んだ口上を読み上げた。

　翫雀は「ヒツジに触れたのは子どもの時以来。縁起物やと思って、そこに関わらせてもらってうれしいです」と笑顔を見せた。

　来年１、２月の大阪松竹座公演で襲名披露をスタートさせることもあり「弾みをつけて襲名披露を１年間無事に過ごせたらいい。ヒツジはおっとりしていますけど、芯は強いと思っています。そんなふうになれたら」と抱負を語っていた。