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イチロー適時打し「ど真ん中待たない」

2014年9月11日

試合前に打撃練習を行うヤンキース・イチロー=ニューヨーク・ヤンキースタジアム

試合前に打撃練習を行うヤンキース・イチロー=ニューヨーク・ヤンキースタジアム

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 「あのピッチャーだったら僕が待ってるのはあそこ(スプリット)ですから。初球はど真ん中ですけど、その球を待っていたらこういう感じ(打者)にはなってないでしょうね」。

 相手としては1点もやりたくない場面。イチローはペラルタの直球を「一番見やすい真っすぐ」と表現しながら「あの場面では(直球が)来ないことを前提に立っている」とさらりと言った。

 1点差に詰め寄った三回2死満塁の絶好機では、前打席で空振り三振を喫した同じ球種のスプリットを打って出た。逆転に成功した直後の五回の打席では中継ぎ左腕ベリビューの外角にワンバウンドするカーブに食らいつき、最後は空振り三振した。

 「あれ(カーブを打ちに行った)も同じだね。最後は空振りだったけど紙一重。こんな(八回の打席のような)感じでヒットになるか、ああ(空振り)なるか」

 外角低めのカーブが、ワンバウンドしていなかったらヒットにしていた可能性は高い。バットに当てるのが精一杯のコース。イメージした打球を問うとイチローは「どっちかと言えば一、二塁間だね」と言った。

 この日の1本でメジャー通算2831安打、日米通算4109安打とした。

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