全日本の曙が２０日、来場した貴闘力との対決を宣言した。

　初代タイガーマスクとの初シングル戦に勝利後、引退の意思を示しながら曙戦限定で“あと１試合”と誓う貴闘力とにらみ合い。両手を挙げて挑発する元横綱の腹に、元関脇は軽めの左ボディーを一発打ち込んだ。

　曙は「目の奥で本当に自分とやりたいか確認した。彼はやる気満々。それならやるしかない。明日でもいい。一騎打ちでも１対３でもやる。（相撲時代は）よく時間前に立った。久しぶりに目を見て感じるものがあった。お客さんが見たいものを提供するのも責任」と闘志を燃やした。

　０６年のドン・フライ戦時に指導を受けた初代タイガーマスクからの“恩返し”の白星については「緊張した。ダメ押しできて良かった」と笑顔を見せた。