井上尚弥がWBO総会出席へ渡米
ボクシングのWBO世界スーパーフライ級王者、井上尚弥(大橋)が26日、WBO総会出席のため成田発の航空機で米フロリダに出発した。
昨年末、伝説の王者オマール・ナルバエス(アルゼンチン)から2回KOでタイトル獲得したことで「ぜひ出席してほしいとのことだった。今総会の目玉です」、同行した大橋秀行会長は明かした。
すでに大橋会長の下には米国のプロモーターとテレビ局から「アメリカで試合をしてほしい」と、正式なオファーが届いている。12月29日には有明コロシアムで、同級1位のワリルト・パレナス(フィリピン)との初防衛戦が決まった。全米デビューは早ければその次になるが「ナルバエスのオプション(契約)が残っているので、そちらが先になるかもしれない」(大橋会長)と、流動的だ。
井上は「去年の試合を評価してもらって素直にうれしい。アメリカでという話もあるのでと、この機会に存在をアピールしたい。取りあえず英語のスピーチ、自己紹介を考えています」と前向き。初の米本土には「時差ボケをしてみたい」と、貴重な経験にするつもりだ。
大きなサクセスストーリーの第一歩ともいえる、WBO総会デビュー。大橋会長は「アメリカではだれもが尚弥を見たがっている。勝って階級を上げていけば、第2のパッキャオになる」と、偉大な世界6階級制覇王者に愛弟子の姿を重ねた。