三浦隆司が再起戦を1回KOで飾る

再起戦をKO勝ちで飾った三浦隆司
2枚

 「ボクシング・10回戦」(7日、後楽園ホール)

 昨年11月、米ラスベガスでフランシスコ・バルガス(メキシコ)に9回TKO負けし、WBC世界スーパーフェザー級王座から陥落した三浦隆司(31)=帝拳=が復帰戦を1回2分41秒KOで飾った。

 「硬かった」という立ち上がりだったが、ディフェンスを固めて慎重に距離を測った。1回終盤、ロープ際に追い詰めると、狙いすました「ボンバーレフト」をさく裂させた。フィリピン・スーパーライト級8位のジミー・ボルボン(23)をあおむけに倒し、テンカウントを聞かせた。

 「左ストレートがきれいに決まってよかった。手応えというより、抜ける感じでした。KOになるパンチはガツンと拳に伝わるか、抜けるかのどちらか。今回は抜ける感じだった」と振り返った。

 昨年の王座陥落は悔しい一方で、各方面から「年間最高試合」と評価され、「うれしいと思ったこともあった」と言う。だが、それもつかの間だった。「ボクシングが終わりならば光栄ですけど、また現役を続けると決めた時、勝ってナンボとつくづく思いました」と勝利への執念が沸いてきた。

 「ラスベガスで出せなかったことをしたかった。一番はディフェンス。バルガス戦では倒しにいきすぎた。ぶっ倒してやろうと、左の一発狙いで…」と反省。再起戦を「ジャブを使って体が振れていたし、そこはよかった」と満足そうだった。

 4月、秋田から家族を呼んだ。ボクシングに集中するために単身生活を送っていたが、「負けたことで、離れてやっている必要がなくなった。協力してくれるので、プラスになっています」と新生活を明かした。

 リングサイドで彩美夫人と長男・武元くん(4つ)、長女・莉禾(りんか)ちゃん(1つ)が見守る中、見事に復活を果たした。三浦が家族一丸となって、もう一度世界のベルトを取りにいく。

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