羽生、男子史上初の金!地元・東北に光
2014年2月16日
「ソチ五輪・フィギュアスケート男子・FS」(14日、アイスベルク・パレス)
ショートプログラム(SP)首位の羽生結弦(ANA)がトップの178・64点をマークし、合計280・09点で日本男子史上初の金メダルを獲得した。19歳69日の金メダルは、フィギュア男子で史上2番目の若さ。序盤の2つのジャンプで転倒したが、魂の滑りで逆転を許さなかった。仙台出身で、東北高1年生だった2011年3月の東日本大震災で被災した19歳。来月で震災から3年、いまだ復興の途中にある故郷に、大きな感動と勇気を運んだ。
ほろ苦さの残る戴冠劇だった。演技後、ひざまずくフィニッシュポーズのまま、羽生はなかなか立ち上がれなかった。4回転サルコーを含む、2度の転倒。絶え絶えになっている息を整えながら、一時は敗戦を覚悟した。「負けたぁ~」。しかし、その後、2位につけていた世界王者チャンもミスが出て、羽生を抜けず。1位がほぼ確定すると、インタビューエリアで「まだ1位?わぁ~」と心臓を押さえた。
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