羽生、恩返しは「ここからがスタート」
2014年2月16日
当時の光景は「今でも忘れられない」という。自分の演技の持つ力を信じ、前に進むことを決めた。リンクは震災の4カ月後に再開。しかし、若武者は翌年拠点をカナダに移すことを決めた。復興の途中にある故郷を離れるのに抵抗はあった。それでも、もっともっと強くなりたかった。
金メダルの煌(きら)めきがどれだけの力を持つのか、羽生は知っている。震災前の05年。当時10歳の羽生少年は、その時もホームリンクを失った。原因は経営難。そんな状況を救ってくれたのは、黄金の光だった。06年トリノ五輪。同リンクで育った荒川静香が、日本フィギュア史上初の金メダルを獲得した。大きなムーブメントが起こり、07年3月にリンクは運営を再開した。「2年ぶりに再開された時、本当にうれしかった」。あの時羨望(せんぼう)のまなざしで見つめた金メダリストの姿に、自らの未来を重ねた。
たくさんの人の支えで、今、自分はここにいる。だからこそ思う。この金メダルは、まだ恩返しの一つに過ぎない、と。「ここからがスタート。震災や、復興のためにできることがある」。最後はまっすぐに前を見据えて話した。揺るぎない覚悟と、決意を感じさせる言葉だった。
フィギュアニュース
- 真央、現役続行は「ハーフハーフ」(2月26日)
- 羽生、報奨金寄付で被災地に恩返し(2月26日)
- 羽生、金のマカロンに興奮「すげぇ!」(2月26日)
- 真央、森発言に「後悔しているのでは」(2月26日)
- 成田空港出迎え900人 一番人気は羽生(2月26日)
- 五輪閉会式でサプライズ!真央メドレー(2月25日)
- 真央、笑顔で五輪に別れ「最高でした」(2月24日)
- 現役を引退したプルシェンコ腰を手術へ(2月24日)
- 羽生に4回転半の野望「史上初になる」(2月24日)
- ヨナ裁定に納得 平昌ではサポート(2月24日)
- 真央、世界選手権でソチの悔しさ晴らす(2月23日)
- キム・ヨナ銀で韓国連盟が採点調査要請(2月23日)
- ヨナも真央ねぎらう「心情理解できる」(2月23日)
- ヨナが大粒の涙「心が身軽になった」(2月23日)
- 1位奪われた!韓国メディアで不満噴出(2月23日)
- 疑惑?の採点にISU「厳正かつ公正」(2月23日)
- 浅田真央の涙、瞬間最高19・8%(2月22日)
- 浅田真央に芸能界が感動、感激、感謝(2月22日)
- 真央が公式練習 表情に元気なし(2月21日)
- 真央16位…3度のジャンプ全てミス(2月21日)
- 【一問一答】真央、自分でも分からない(2月21日)
- ヨナ今季最高点で首位「満足している」(2月21日)
- 明子8位発進 スピン、ステップ高得点(2月21日)
- 浅田は重圧背負わされた 元女王が解説(2月21日)
- 佳菜子15位 重圧に負けた(2月21日)
- 真央あぁ16位…ヨナ貫禄の首位発進(2月20日)
- 明子「精一杯」佳菜子「悔しい」(2月20日)
- キム・ヨナ「夢を見ているような気持ち」(2月20日)
- 羽生「体調は大丈夫」練習を再開(2月20日)
- 真央、最後の五輪で金へ!敵は自分自身(2月19日)
- 鈴木&佳菜子、本番へバッチリ調整(2月19日)
- リプニツカヤ、改めて好調ぶりアピール(2月19日)
- キム・ヨナ余裕「金は一度獲っている」(2月19日)
- 真央“試練のトリ”またロシア選手直後(2月18日)
- 羽生「金」23・1%!葛西も2ケタ(2月18日)