佐藤、タイで日本人初世界戦勝利だ
ボクシングの協栄ジムは7日、同ジム所属のWBC世界スーパーフライ級王者・佐藤洋太(28)が同級8位シーサケット・ソールンビサイ(26)=タイ=と、5月3日にタイ・シーサケットで3度目の防衛戦を行うことを発表した。過去の日本人のタイでの世界戦成績は16敗1分けと勝ちなし。佐藤は史上初の、そして5月9日誕生予定の第3子に捧げる勝利に意欲を見せた。
オレにアウェーの洗礼は通用しない‐。佐藤のV3戦は、オプションを持つシーサケット陣営の強い意向により、敵地タイでの開催となった。世界戦で日本人未勝利の鬼門だが、佐藤は「アウェーで勝つのはオレみたいな人間」と歴史的勝利に自信を示した。
同じ協栄ジム所属の勇利アルバチャコフが、93年に日本ジム所属選手で唯一となるタイでの世界戦白星を挙げた試合に帯同した金平桂一郎会長が「えらい目にあった」と話すように、厳しい対応をされることが予想されるが、佐藤は恐れない。
「計量の体重計を細工して、500グラムぐらい重くされるうわさがあるので、体重を51・5キロ(リミットは52・1キロ)まで落とす」「夜中に電話やインターホンを鳴らされても、いつもイヤホンでアイポッドを聞きながら寝てるので気にならない」「雨が降ってもいいように、ぬれても滑らない足袋をはく」「急に開始を早められても、アップなしで戦える」「ホテルにトカゲが出てきたりしますが、子どものころはトカゲを食べていた」など、さまざまな想定をクリアし「これなら大丈夫でしょう」と、笑みを浮かべた。
相手のシーサケットの戦績は17勝(16KO)1敗1分け。KO率が高いが、佐藤は「1度会ったが、小さいと思った。かわいい目をしてた。パンチ力はあるが、まともに戦ったらオレの方が強い」と豪語した。
負けられない理由もある。5月6日に第3子が誕生予定。「1人目も2人目も予定より1週間早く生まれたので、勝って帰ってきたら子どもが生まれてると思う」と、まだ見ぬわが子のためにベルトを持ち帰るつもりだ。“マジカルボックス”が日本ボクシングの歴史を変える。
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