一翔5・8防衛戦、左アッパーで倒す
ボクシングの井岡ジムは26日、所属するWBA世界ライトフライ級王者の井岡一翔(24)が、5月8日に大阪・ボディメーカーコロシアムで同級3位のウィサヌ・ゴーキャットジム(29)=タイ=と初防衛戦を行うと発表した。ダブル世界戦として、同じジムに所属するWBA世界ミニマム級王者の宮崎亮(24)は、同級7位のカルロス・ベラルデ(22)=メキシコ=との初防衛戦に臨む。
一翔の中で、挑戦者をマットに沈めるイメージは固まっていた。「左アッパーで倒してみたい。アッパーで倒すとあざやかだから。リカルド・ロペスみたいに」。左アッパーを武器に生涯無敗のまま引退したメキシコのスーパー王者を手本に、プロでは一度もないアッパーでの決着を予告した。
ウィサヌは、53戦と経験豊富な29歳。サウスポーを相手にするのは、11年2月のオーレドン以来となる。このときは5回TKO勝ちで、WBC世界ミニマム級王座を獲得した。父でプロモーターの一法氏は、一翔について「サウスポーとの戦い方は、手本になるくらい」と断言。一翔は「足と左のリードで勝れば、ペースを握れる」と自信を見せた。
4月からはWBO、IBFが認可される。「ボクサーとしてベルトは持ちたい。夢が広がる」と、選択肢が増えたことを歓迎した。24日に24歳の誕生日を迎え、報道陣からケーキを贈られ「世界王者のまま、次の年を迎えたい」と誓った。今年も歩み続ける無敗ロード。“新技”でのKO劇で勢いよく踏み出す。