五十嵐、大橋会長の陽動作戦受け流した
「WBC世界フライ級タイトルマッチ」(4月8日、両国国技館)
王者・五十嵐俊幸が挑戦者・八重樫東との2度目の防衛戦へ向けた練習を公開し、偵察に訪れた八重樫が所属する大橋ジムの大橋秀行会長の“陽動作戦”にも動じない余裕を見せた。
五十嵐は2ラウンドのスパーリングを行い、「足も動いたし、パンチもキレてた」と、好調をうかがわせる動きを披露。見届けた大橋会長が「勝利を確信した」と、自信とも挑発とも取れるような一言だけ残して去ったことを、「大橋さんはいつもですから。惑わされないようにしないと」と、笑って受け流した。
スパーリングは合計111ラウンドをこなすなど「今まで一番練習できたと思う」と、調整は万全。10キロ以上の減量で毎回苦しむが、すでに今回はリミットまであと約1キロで「すごい順調。いい動きができている」と手応え十分だ。
戦い方は「接近戦は向こうが有利だが、攻めないと勝てないので、足を基盤にしながら、接近戦も辞さない戦い」とイメージ。八重樫にはアマチュア時代に4戦4勝しているが、「次はない。必ず勝って終わりたい」と最終決戦での勝利を誓った。