山中、村田からの激励メールに奮い立つ

 「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(8日、両国国技館)

 トリプル世界タイトルマッチの予備検診が5日、都内の後楽園ホール展示会場で行われ、出場6選手はすべて異常がなかった。WBC世界バンタム級王者・山中慎介(30)=帝拳=は、南京都高の後輩であるロンドン五輪ボクシング金メダリストの村田諒太(27)から前日にもらったメールを公開し、時の人となった後輩の知名度に追いつくために好勝負をすることを宣言。三浦隆司(28)=帝拳=はニックネームが“ボンバーレフト”に決まり、左の強打でKO勝利を狙う。

 先輩の威厳を見せつけて勝つ。山中が南京都高の後輩・村田からの激励メールに奮い立った。「減量大変な中すみません。もうすぐ試合、応援に行かせていただきます」などと丁寧な言葉がつづられたメールに、山中は「気合が入りますし、先輩として、いい試合を見せたい」と応えた。

 村田は昨夏のロンドン五輪で、日本ボクシング界48年ぶりの金メダルを獲得。プロ転向表明後に、アマチュア側から引退勧告を受けて騒動となるなど、話題の人でもある。山中は「知名度では負けているので、少しでも追いついて、追い越せるようにしたい。村田はまだプロで試合はしてなくて、(自身は)階級は下ですけど、プロの迫力やスピード感を見せたい」と、後輩に、世間に、プロの王者の存在をアピールするつもりだ。

 検診では、親交のあるツニャカオと久しぶりの対面。「何度も顔を合わせてるので、特に変わった感じはない。体調は良さそう」と、印象を話した。体重はリミットまで1キロほど。減量で苦しまないタイプだが、この日からようやく食事制限を始めるなど、順調そのもの。また、試合には、後援会を中心に「今までで一番多い」という700人もの大応援団が駆けつける。

 山中の得意の左ストレートは“ゴッドレフト”と呼ばれ始め、村田も「勉強させていただいております」とメールに書くほどだ。神の左でV3をつかみ取る。

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