「ＷＢＡ世界ライトフライ級タイトルマッチ」（８日、ボディメーカーコロシアム）

　王者・井岡一翔（井岡）が３０日、大阪市内の所属ジムでスパイばりの華麗な勝利を約束した。「ジェームズ・ボンドのように何事もなかったかのように終わらせたい」。自らを、映画「００７」シリーズに登場する名スパイになぞらえた。初期の作品から見返すほどのファンで「スーツの着こなしとか、かっこいい」と、影響を受けている。

　ボンドのように、さまざまな“秘密兵器”を使いこなしている。おじで、元世界王者の弘樹会長から渡されたのは、減量に効果抜群のクリーム。会長が現役時代に使用していたものをヒントに、ビタミンＥなど１２種類のエキスを配合。発汗を助ける働きがある。また、髪の色をやや青みがかった銀にチェンジするとともに、試合用シューズは黒地に青色が映えるデザインにした。

　ライトフライ級に転向して２試合目。父でトレーナーの一法氏は「筋肉が戻ってきている。百パーセント仕上がっている」と太鼓判を押した。一翔も「練習を積み重ねてきたので、自信を持ってリングに上がりたい」と、仕上がりの良さをうかがわせた。不死身の００７が、リングの上で倒れることはない。