柴田直子が悲願の世界奪取「通過点」
「デイリー後援・IBF世界ライトフライ級王座決定戦」(14日、後楽園ホール)
同級8位の柴田直子(32)=ワールドスポーツ=が同級11位のアロンドラ・ガルシア(18)=メキシコ=を3‐0の判定で下し世界タイトルを奪取。WBC世界アトム級タイトルマッチは王者小関桃(31)=青木=が同級1位のノラ・カルドザ(30)を3‐0の判定で退け、12度目の防衛に成功した。
日本人女子選手として、初のIBF世界王者となった柴田は「このベルトは誇り。努力を続ければ栄光をつかめる」と、感激の表情を浮かべた。
初回に左目上をカットして苦しい戦いが予想された。しつこく手数を繰り出してくるガルシアに根負けせず、ワンツー攻撃、左ボディーでペースをつかんだ。ラウンドの後半には圧力をかけ、ロープに詰めてポイントを奪った。
前日、スパーリングを積んできた藤岡奈穂子(竹原慎二&畑山隆則)が2階級制覇を達成。「力をもらった。藤岡さんに続こうと思った」。王者として挑戦を受ける立場になるが「まだ通過点。真の王者と言われるように防衛を重ねていきたい」と気を引き締めた。