長谷川穂積“レジェンド銀”に刺激
「IBF世界Sバンタム級タイトルマッチ」(4月23日、大阪城ホール)
ボクシングの元世界2階級王者でIBF世界スーパーバンタム級13位の長谷川穂積(33)=真正=が17日、ソチ五輪スキージャンプで銀メダルを獲得した41歳の葛西紀明に猛烈な刺激を受け、鹿児島・沖永良部島合宿へ出発した。4月23日に大阪城ホールで同級王者キコ・マルティネス(27)=スペイン=に挑む3年ぶりの世界戦に向け約1週間、走り込みを行って下半身を強化する。
「41歳まで夢を諦めずに追った。夢はかなうものと思って頑張る」‐。負ければ引退を覚悟し、3回級制覇にかける33歳は“レジェンド”の勇姿と自らを重ね合わせた。
ベテランだからこその経験が長谷川にも強みだ。「肉体も変化しているし、相応の練習がある。最高の状態とは、ケガせずリングに上がること」。慎重な口ぶりの中に闘志をにじませた。