村田諒太、来年にパッキャオの前座計画
「ボクシング8回戦」(22日、マカオ)
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストで日本、東洋太平洋同級1位の村田諒太(28)=三迫=が19日、海外デビュー戦となるプロ3戦目(22日)のカルロス・ナシメント(40)=ブラジル=との8回戦に向け、開催地のマカオで練習を公開した。契約する米大手プロモーター、トップランク社のボブ・アラムCEO(82)は来年、6階級制覇のマニー・パッキャオ(フィリピン)のビッグマッチの前座に村田を出場させる計画を明らかにした。
世界的プロモーターのアラム氏が壮大な世界進出計画を披露した。村田の今後の予定について「日本で1戦はさみ、夏の終わりまでにシンガポールでやる」と説明。「来年は米国で1、2戦やる。パッキャオの試合で使って雰囲気に慣れさせたい」と大舞台を体験させる考えも示した。
さらに、「ハンサムで、多弁で、頭がよく、まじめ。ビッグパンチャーでアグレッシブ」とスター性を絶賛。「米国でも人気が出るだろう。彼の未来は明るい」と、成功に太鼓判を押した。
村田にロンドン五輪決勝で惜敗し、先日プロデビューしたエスキバ・ファルカン(ブラジル)にも言及。「16年にはリオ五輪がある。村田とファルカンが世界王者になって、リオ五輪直前にサンパウロで世界戦をやるのは私の夢だよ」と上機嫌で話した。
ナシメント戦については「村田にはグレートパフォーマンスを期待するよ」と、笑みを浮かべた。“世界の村田”となるため、マカオで幸先のいいスタートを切る。