村田、一番輝く!金メダリスト3人共演
「ボクシング8回戦」(22日、マカオ)
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストで日本、東洋太平洋同級1位の村田諒太(28)=三迫=が20日、プロ3戦目(22日)の会場となるザ・ベネチアン・マカオ・リゾートホテルで、公式会見に出席した。自身を含めて、3人のロンドン五輪金メダリストが出場する興行で、最も輝くパフォーマンスを見せることを誓った。
巨大リゾートホテルに100人以上の報道陣を集め、ロシア、中国、メキシコ、フィリピンなどの選手が出席した華やかな会見。村田は「このすばらしい街に必要とされるような戦いをしたい」と宣言し、「謝謝(シェシェ)」と中国語で“ありがとう”とあいさつした。
村田の端正な顔に満面の笑みが浮かぶと、契約する米大手プロモーター、トップランク社のボブ・アラム最高経営責任者(CEO)は「彼はボクシングを引退したら俳優になるんじゃないか」とスピーチを絶賛した。
「リング・オブ・ゴールド」と銘打たれた3人の五輪金メダリストが出場する興行。北京、ロンドン五輪ライトフライ級金メダリストで中国の英雄、鄒市明(ゾウ・シミン)とロンドン五輪ライトヘビー級金メダリスト、イーゴリ・メホンツェフ(ロシア)も別の試合で戦う。
村田は「日本では金メダリストは珍しいが、ここでは3人いる。アピールするには、しっかりしたパフォーマンスが必要。気持ちが引き締まる」と一番の輝きを放つことを誓った。
相手のカルロス・ナシメント(ブラジル)とも対面。年齢が40歳から36歳に訂正されたが、村田は「リングに上がるまで、相手のことを何も思わないタイプなので、リングに上がってどう思うかですね」と意識しなかった。
試合はミドル級より900グラム重い73・4キロ契約での8回戦。「昨日にリミットになった。食べて汗を流す感じ」と調整は順調。19日には日本料理店でウナギに舌鼓を打った。「KOは狙いますが、足をすくわれないように仕事をこなしたい」と油断はない。“金の拳”がまぶしい光を放つ。