村田諒太、来年の米進出ロードできた
ロンドン五輪ボクシング男子ミドル級金メダリストで日本、東洋太平洋同級1位の村田諒太(28)=三迫=がマカオでのプロ3戦目から一夜明けた23日、成田空港着の航空機で帰国した。海外デビュー戦で世界挑戦経験もあるカルロス・ナシメント(36)=ブラジルを=4回TKOで下して3連続KOを飾り、来年の米国進出へ意欲を示した。
完勝を物語るような傷一つない顔で現れた村田は「ダメージは3戦の中で格別にない。2、3日すれば練習を再開しようと思う。明日からでも練習したいぐらい」と、元気そのもの。「もうちょっと下半身の力を伝えれば、いいパンチが打てると思ったので、課題にしたい」と、冷静に自分を見つめ直した。
海外の華やかな舞台を体験したことには「今回は会場もよくて、気持ちのいい試合ができた」と満足顔。「どんどん、ああいう舞台に立っていければいい」と、強い刺激を受けた。
海外進出の第2、第3弾も示されている。マッチメークを行う帝拳ジムの本田明彦会長は村田の今後について、「5月か6月に日本、9月にシンガポール、12月に日本、来年にアメリカだね」との見通しを示した。
マカオでは、村田と契約する米大手プロモーター、トップランク社のボブ・アラムCEOが、村田を大舞台になれさせるために、世界6階級を制覇したスーパースターのマニー・パッキャオ(フィリピン)の前座に起用する考えを明言。このビッグプランには、村田も「できるのなら、ぜひ参加させていただきたい」と大歓迎。“金の拳”はさらに輝きを増していく。