山中「最強証明したい」和毅と統一戦も
「WBC世界バンタム級タイトルマッチ」(10月22日、代々木第二体育館)
WBC世界バンタム級王者・山中慎介(31)=帝拳=が10月22日に東京・代々木第二体育館で7度目の防衛戦を行うことが10日、都内のホテルで発表された。同級1位で元WBC世界スーパー・フライ級王者のスリヤン・ソールンビサイ(25)=タイ=を迎え撃つ。他団体との王座統一戦も見据えており、WBO同級王者・亀田和毅(23)とのビッグマッチの可能性も出てきた。
王者になって3年、5連続KO防衛中。強すぎる「ゴッドレフト(神の左)」に本田明彦会長は「相手が見つからない。やってくれない」とマッチメークにひと苦労だ。「統一戦も考えたい。ファンが望むなら(WBO王者の)和毅とでも」と、ビッグカードのプランを明かした。
山中も「最強を証明したい。チャンスがあれば他団体のチャンピオンとやっても面白い。ベルトは多いに越したことがない」と、近い将来の統一戦に意欲を見せた。
和毅戦実現の前に、倒さねばならないのがスリヤンだ。2012年に佐藤洋太(協栄)に敗れて王座陥落して以降は、17連勝中と乗っている攻撃的な右ファイター。元WBC世界スーパーライト級王者の浜田剛史帝拳プロ代表は「手数が多く、小細工する選手じゃないので山中とかみ合うはず」と評する相手だ。
「直すところがない」と左に絶対の自信を見せる山中は、さらに左の威力を上げるため「つなげる右の使い方を練習している。自分の質を上げている」と話した。
KOすれば具志堅用高の持つ世界戦6連続KO記録に並ぶ。「KOは意識している。ボディーでも顔でも、タイミング次第で倒せる」と自信を見せた。