新星・横田一磨、鮮烈初回KOデビュー
「デイリー後援・ボクシング6回戦」(2日、明石市立産業交流センター)
関西ボクシング界期待の新鋭・横田一磨(18)=高砂=が鮮烈な右ストレートで2度倒し、初回3分7秒KOでプロ初戦を飾った。
ファーペッチ・ソープライトン(タイ)とのバンタム級6回戦では、オープニングのワンツーでいきなりダウンを奪い、観客の度肝を抜いた。その後もコンビを組む元日本バンタム級王者・三谷将之トレーナー仕込みの巧みなコンビネーションで圧倒。初回終了間際にワンツーの右ストレートで再び倒し、テンカウントを聞かせた。
上々のデビュー戦にも「内容はまだまだです。初回で倒すのではなく、もっと僕の技術を見せる試合をしたかった」と今回の相手では物足りなかったことを強調。「すぐにでも次の試合をしたい。日本ランカーと戦いたい」と力を込めた。
アマチュアボクサーだった父・宗史さん(38)の影響で4歳からボクシングを始めた横田はU-15ボクシングで2連覇するなどキッズ時代に頭角を現し、兵庫・相生学院高でも活躍。2013年東京国体フライ級3位などアマチュア戦績39戦30勝(13RSC)9敗を誇る。一度は大学進学も考えたが、「自分のわがままで」プロの道を選んだ。今年9月にB級ライセンスのプロテストに合格。現在はスマートフォンケースを製造する会社でアルバイトをしながら、ジムワークに励んでいる。
「三谷さんを超えたい。絶対に世界チャンピオンになります」。地元明石で幕を開けたプロボクサー人生に大きな夢を重ねた。