女子ボクシング高木うれしいプロ初勝利

 「女子ボクシング・フライ級4回戦」(9日、後楽園ホール)

 中大2年(19歳)で難関の公認会計士試験に合格した異色の女子ボクサー、高木千愛(ちあき、22歳)=ワタナベ=がタイ人ボクサーとプロ3戦目を行い2回1分24秒TKOで、うれしい初勝利を飾った。

 2回、顔面をとらえた左ストレートに手応えがあった。「相手が“オフッ”と言ったので、効いたと思いました。ここしかない。スタミナのことは考えず、思い切り行きました」と猛ラッシュ。青コーナーに詰めると、左ストレートを顔面に浴びせまくり、レフェリーが試合を止めた。

 相手は大振りの目立つ好戦的なタイプだった。「一発をもらわないように気をつけました」と、1回は冷静に足を使い、2回の勝負どころを逃さなかった。

 会場にはスパーリングで拳を合わせた前WBA女子世界ライトミニマム級王者の宮尾綾香(大橋)も駆けつけてくれた。「強い人とやらせてもらって、力になりました」と感謝した。今後の目標について「早く勝ち越したい。そこからどこまで行けるのか、挑戦してみたい」と、先を見据えていた。

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