村田、年内世界戦も視野「勝負の年」
プロ9戦目を速攻の2回KOで飾り、年内世界挑戦に弾みをつけた、ボクシングのロンドン五輪金メダリストでWBC世界ミドル級5位の村田諒太(29)=帝拳=が31日、中国・上海市内のホテルで一夜明け会見を開き、「KOで勝ててうれしく思っています」と安堵(あんど)の表情を浮かべた。
一番の収穫は磨きをかけていた右で相手を倒せたこと。「(練習が)試合につながった」と満面の笑みだった。米ラスベガスでの前回試合は内容に乏しい判定勝ち。周囲には不評で本人も不完全燃焼だったが、「引きずらなかった」と快勝を素直に喜んだ。
中国・上海での試合は初めてだったが、「地元ファンが声援も送ってくれた。非常に良かった」とアウェー感はなかったという。
年内3戦目での世界戦も視野に入る。「今年は勝負の年。ボクシング生命を賭けて戦い、年末には世界王者になる」と力強く宣言した。