中井りんがRIZIN初参戦初勝利 村田夏南子下す
「RIZIN」(29日、さいたまスーパーアリーナ)
“ツヨカワ”格闘家として話題を集めるバンタム級クイーン・オブ・パンクラシストの中井りん(30)=パンクラスヴィーナス=が、元女子レスリング日本王者の村田夏南子(23)をリアネイキッドチョークで下して、RIZIN初参戦初勝利を挙げた。村田は総合格闘技5戦目で初黒星。
日本人女子で初めて世界最高峰の総合格闘技団体UFCに参戦した中井に村田が対戦を要求して実現した一戦。両者は開始から距離を取ってにらみ合い、村田は得意のタックルも出し切れない状況が続く。2回に入ると、中井がコーナーを背にして組み合う膠着状態が続いた。
そして3回。中井は村田のタックルを切るとバックを取り、鍛え上げられた太い腕で村田の喉を締め上げてタップさせた。前日計量ではセクシーな“女王様”姿で周囲を驚かせたが、この日はセクシーさを封印。勝負に徹して村田の挑戦を退けた。
試合後、中井は「村田選手、本当に強かったです。よかったらパンクラスにどうでしょうか」と相手を称賛。次の目標を聞かれると、「特にありません。相手が決まったら、頑張るだけです」と控えめに話した。最後は「これからもRIZINよろしくお願いします。伸身宙返りをします」と宣言。勝利のパフォーマンスを2連発して会場を沸かせた。