山中 史上4人目3冠!具志堅の日本記録「V13」王手に弾み

 ボクシングの2016年度年間表彰式が10日、都内のホテルで行われ、プロ男子の最優秀選手賞(MVP)にWBC世界バンタム級王者・山中慎介(34)=帝拳=が選ばれた。山中の同賞受賞は3年ぶり2度目。昨年9月にアンセルモ・モレノ(パナマ)との再戦に7回TKO勝ちしたV11戦が評価された。山中はKO賞と年間最高試合も受賞し具志堅用高(2回)、高橋ナオト、井上尚弥に次ぐ史上4人目の「3冠」に輝いた。

 「最優秀選手賞は、山中慎介選手!」とアナウンスされた瞬間、山中は左拳を突き上げてガッツポーズ。「大変うれしい。今回から(発表方法が変更となり)当日まで何を受賞するか分からなかったので本当にドキドキした」と笑顔を見せた。

 昨年9月16日、アンセルモ・モレノ(パナマ)との再戦を激闘の末、7回TKOで11度目の防衛を果たしたことが評価された。「モレノ戦は価値ある勝利だったと思う半面、倒し倒されで反省のある内容だった。試合の面白さの受賞でもあるのかな、と思うし、本来は圧倒して勝ってMVPを取りたい」とプライドをにじませた。

 12度目の防衛がかかる同級6位カルロス・カールソン(26)=メキシコ=戦(3月2日、両国国技館)まであと20日。勝てば具志堅用高の持つ日本記録「13」に王手をかける。会見を済ませると「ジムに帰って練習してきます」と祝宴に参加せず会場を後にした。

 調整はピークを迎え「神の左」を支える蹴り足となる左足親指付け根の皮もむけた。これが調子のバロメーターとなっており、大和心トレーナー(41)は「いい打ち方をしている時はむける。(14年に判定勝ちした)スリヤンの時はむけなかった」と明かした。

 山中は「しっかりKOで勝ちたい」と、MVPの本領を見せるつもりだ。

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