大日本・グレート小鹿、実は「こしか」だった!75歳誕生日に最年長記録更新
「プロレス・大日本」(28日、後楽園ホール)
この日、75歳の誕生日を迎えた日本最年長現役レスラーのグレート小鹿が自身の日本最年長出場記録更新を白星で飾った。また、大日本の登坂栄児社長が小鹿の戸籍上の読みが「こじか」ではなく「こしか」であることを公表した。
試合前のあいさつで登坂社長の口から「こしか」であることが明かされ、この日限りで「こしか」の読みで試合をすることになった小鹿。藤田ミノルとのコンビで、星野勘九郎、塚本拓海組とハードコアマッチで激突した。
小鹿は開始早々に相手の凶器攻撃で額から大量出血。さらに、相手コーナーで殴る蹴るだけでなく、イス攻撃でもいたぶられるなど長時間捕まる苦戦を強いられる。それでも、張り手、顔面かきむしりなどで反撃するベテランの味を発揮し、最後は自ら星野をチョークスラムでイスにたたきつけて葬り去った。
記念の白星にも、小鹿は「複雑です。いいパートナーを迎えて、ボクの動きが悪かったし、藤田選手に迷惑をかけた気持ちがあります。今日は藤田選手に感謝、感謝、感謝です」とパートナーを気遣いながら反省。「もうちょっと動けるようにトレーニングして、新たな気持ちで臨みたい」と、再び藤田とのタッグで出撃する5月5日の横浜文化体育館大会へ視線を向けた。
また、この日の記録更新で、世界最年長記録と言われる故ジプシー・ジョーの77歳での出場に近づいたことには「色気は前から、70過ぎた時から持っています」と、記録更新に意欲十分。だが、「世界は広いので、いつ何時どういう人が世界記録に出てくるか分からない。自分が気をつけていても、出てくればどうしようもない。とにかく毎日コンディションを作って、いつでもオファーがあったら参加したい」と、思わぬ“伏兵”出現の可能性もあることに、若干の懸念も示した。
一方、パートナーの藤田は意気揚々。「いやいや、タッグのベルトも狙いましょう。まず、最年長チャンピオンへ行きましょう。この大師匠が関本、岡林をひねりつぶしてやりますよ」と、関本大介、岡林裕二組が保持するBJW認定タッグ王座挑戦をぶち上げると、小鹿は「チャンスがあればその時考えればいい。今のところは反省の部分が多い。ボクは勝ちたいけど、お客さん第一だから、そこを考えないといけない」と、諭すように話した。
また、「こしか」ではなく「こじか」と名乗っていたことについて問われると、「日本人の発音だと、『こしか』より『こじか』の方が応援に力が入る。1967年に海外修行に行く前にファンの言葉を耳にして、それでKOJIKA(こじか)にした」と説明した。