7・23に世界戦、田口と京口が異例のガチンコスパー
「ボクシング・W世界戦」(23日、大田区総合体育館)
6度目の防衛戦に臨むWBA世界ライトフライ級王者の田口良一とIBF世界ミニマム級王座に挑戦する京口紘人(ともにワタナベ)が12日、都内のジムで8ラウンドのスパーリングを行った。世界戦を11日後に控えた同門の選手同士がスパーリングするのは極めて異例だ。
ガチンコのスパーリングだ。フットワークを使いながらジャブを突く田口に対し、積極的に前に出て距離をつぶし、ボディー、アッパーと打ちまくる京口。1回から互いに遠慮なしの打ち合いだ。
2人の手合わせは昨年末以来、約半年ぶり。ダブル世界戦の決定が遅かったため、ビザ取得等の関係で外国人パートナーを招へいできなかった。渡辺均会長は「めったにないことだけど、ウエートも近いし、互いの仕上がりのチェックになる」と説明した。
7回には京口が突然リズムを変え、スイッチする場面もあった。「スイッチもしろと言われていて、時々練習しています」(京口)からだったが、田口の挑戦者がスイッチすることもあり、田口は「左構えにされたときに切り替えがうまくいくと思う。京口はパンチが強い。僕としては上下のコンビネーションをもう少し出したかった」と収穫と反省を挙げた。
一方の京口は「右アッパーをまともにもらって口を切りました。さすがですね」と話した。互いに疲れがピークの中、ダブル世界戦に向け、収穫の多いスパーリングとなったようだ。